「新しい仕事で行き詰まってしまい、これ以上どうしていいか分からない」
「トラブルが起きて思考停止になり、諦めそうになっている」

物事を進める中で、このような壁にぶつかることは誰にでもあります。
多くの人は「もう他の方法がない」と諦めてしまいますが、実はそれは本当に手立てがないのではなく、脳の認識の罠に陥っているだけかもしれません。

今日の結論です。
行き詰まったら「追加で3つ」方法を探す。

「困ったらスリーモア」という魔法の思考習慣を持つだけで、自分の既存の限界を軽やかに押し広げ、次々と解決策をひねり出せるようになるメカニズムを解説します。

脳が作り出す「もうやり方がない」という錯覚

壁に直面したとき、私たちの脳は「もうお手上げだ」「やりようがない」とシグナルを出します。
しかし、これは本当に「世界のすべての手段を試し尽くした」結果ではありません。

脳には「変化を嫌い、現状を維持しようとする(恒常性:ホメオスタシス)」という強力な本能があります。
やったことがないアプローチや、思考のエネルギーを消費する複雑な解決策を避けようとして、手前で「できない」というブレーキをかけているのです。

つまり、「もうやり方がない」という感覚は、あなたの能力の限界ではなく、脳が省エネ運転をするために作り出したただの錯覚です。
この思考のブレーキを解除するには、脳に対して「もう一段深く検索しなさい」と指示を出す必要があります。

壁を乗り越えるための魔法「困ったらスリーモア」

思考停止のブレーキを外し、脳の検索エンジンを再稼働させるための具体的な方法が、次の言葉を唱えることです。

「困ったらスリーモア!」

これは、「できない」と思った瞬間に、「追加で3つのやり方(解決策)を強制的に探す」という思考のゲームです。

人は「もう方法がない」と思っている時、自分のこれまでの常識や、狭い視野(既存の枠)の中だけで考えています。
そこに「スリーモア(追加で3つ)」という具体的な数字を投げかけることで、脳はしぶしぶ「他には何があるだろうか」と検索のアンテナを大きく広げ始めます。

  • 誰か得意な人にメッセージを送って聞いてみる
  • 検索ワードを全く違う角度に変えて調べてみる
  • そもそもそのステップを一旦飛ばして、次の工程からやってみる

このように、強制的に3つの選択肢を出そうとすることで、自分の既存の枠の外にある「柔軟でユニークなアイデア」にアクセスできるようになるのです。

幼児教育の現場で育てる「柔軟な思考の芽」

私は幼児教室での幼児指導を通じて、多くの子どもたちと接してきました。
子どもたちがパズルや積み木遊びをしていて、「できない!」と怒ったり、泣いて諦めそうになったりする場面は毎日あります。

そんな時、私は「そっか、できないね」と一旦受け止めつつ、「じゃあ、あと3つ別のやり方を一緒に探してみようか」と声をかけます。

  • 積み木を縦ではなく、横に並べてみたらどうかな?
  • 違う色から始めてみたらどうかな?
  • 私が下を支えている間に置いてみたらどうかな?

このように「他のやり方」を一緒にスリーモア(追加で3つ)探すゲームを繰り返すうちに、子どもたちは「できない」と立ち止まるのではなく、「じゃあ別の方法を試そう」と自然にアプローチを切り替えるしなやかな思考力(レジリエンス)を身につけていきます。

この脳のトレーニングは、大人になっても完全に有効です。むしろ、固定観念が強くなっている大人こそ、「困ったらスリーモア」の習慣が絶大な効果を発揮します。

限界を突破するスリーモアの実践ステップ

仕事やプライベートで行き詰まりを感じたときに使える、スリーモアの実践手順です。

ステップ1:思考停止を検知する

「もうやり方がない」「無理だ」という感情や言葉が頭をよぎったら、「あ、脳がブレーキをかけているな」と客観的に気づきます。

ステップ2:呪文を唱えて、ノートを開く

「困ったらスリーモア!」と心の中で(または口に出して)唱え、紙のノートとペンを用意します。手書きをすることで、脳の創造性が刺激されます。

ステップ3:現在の方法とは異なるアイデアを「3つ」書き出す

「これ以外の方法」を、質は問わずに強制的に3つひねり出して書きます。どんなに現実的ではないアイデアでも構いません。選択肢を3つ「出すこと自体」が、脳の枠を壊すために重要です。

まとめ:思考の限界は、いつでもアップデートできる

「できない」という壁は、あなたの成長が止まった場所ではなく、新しい思考の扉が開く合図です。

これから何かに行き詰まったときは、どうかそこで思考を止めないでください。
「困ったらスリーモア」を唱え、追加で3つの可能性を探しにいきましょう。

あなたの思考の枠が広がり、困難を軽やかに乗り越えて前進していくことを、私自身、いつも心から応援しています!


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