職場で後輩を指導したり、子育てをしたりしていると、相手に対してポジティブな期待を持つ場面がたくさんあります。

「この人ならできるはず」
「もっと成長してほしい」

そう思うこと自体はとても素晴らしいことです。しかし、その期待通りに相手が動いてくれないと、「なぜやってくれないんだろう」「これだけ期待しているのに」とイライラしてしまうことが起こります。

私自身も、相手に期待をかけすぎて勝手に落ち込んでしまう日が出てきます。
これは無意識のうちに、相手に対する「自分の基準」を上げてしまっているからです。

ピグマリオン効果で人は変わる

心理学には「ピグマリオン効果」という言葉があります。
人はポジティブな期待を持たれると、その期待通りの結果を出すように行動が変わっていくという現象です。

まずは相手に対して、「あなたは仕事を最後までやり切れる人だよね」と、ポジティブな期待を言葉で直接伝えます。
心の中で思っているだけではなく、しっかりと言葉にして伝えることが大切です。

そうすると、相手は「自分はそうやって期待されているんだ」と認識し、その期待に応えようと自ら動き始めます。

期待は伝えても、基準は上げない

そして、ここでもっとも大切なことがあります。
それは、「期待は伝えても、自分の基準は上げない」ということです。

ポジティブな期待を伝えたからといって、相手がすぐに完璧な結果を出せるわけではありません。もし相手が期待通りに動けなかったとしても、そこで怒りやネガティブな感情をぶつけないようにします。

「期待はするけれど、基準は上げない」

このスタンスを持つことで、相手にエネルギーを与えながら、自分自身も心穏やかに相手の成長を見守ることができます。
焦らずに、相手のペースを尊重しながら伴走していく。

相手を心から信じて、温かい期待を伝えてみてください。

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